ジャニーズWESTの「カメレオン」を聴きすぎた結果
とりあえず、このYoutube見てくれます?
2分53秒だけお時間ください。
ジャニーズWEST - カメレオン [Official Lyric Video]
私は好きな曲に出会うとずっと聴き続けてしまうというクセがある。
そのため今日も一日中、在宅勤務で仕事をしながらこの曲を聞いていた。
最初は「かっこいい!」の気持ち一つでずっと聴いていたけれど、リピートし続けている内にこの曲の不思議さと面白さも聴こえてきた。
仕事しつつも気になった点や気付いた点を近くにあったノートに書き留める。
そこで思うんですよね、「これTwitterでつぶやきたいけど140文字じゃ足りない…」ということに。
そんなこんなで「カメレオン」を聴きすぎた結果、久々ブログ書きました。
以下、カメレオンの話。
(気付いた点と好きなところをダラダラ書いているメモ書きと思ってください)
(メモなんで雑な書き方になってますがどうかご了承ください)
(間違ってたら訂正するので優しく教えてください)
カメレオン/ジャニーズWEST
収録CD:「週刊うまくいく曜日」(初回盤Aのみ)(2021年1月13日発売)
拍子の話
基本は6/8(8分の6)拍子だけどイントロから変拍子が炸裂。
123/123/12
123/123/12
123/123/12
123/12/12
(=3+3+2/3+3+2/3+3+2/3+2+2)
最初どこで区切るのか分からなかった…
この変態イントロ誰が考えたんだろう?作曲家さんか?アレンジャーさんか??
ありがとう、いい薬です。
最高にカッコイイけど、これ絶対楽譜見たくない…、読めないだろうなきっと…。
この変拍子がすごくいい引っかかりを作っていると思う。
イントロが終わった後、Aメロはずっと6拍子で進むけど、Aメロ最後「顔を出した」の部分で急に123/1234(3+4)になり、スルっと4拍子に変化。そしてそのままBメロに入り4拍子のまま進行。
Bメロで4拍子になるために、Aメロラストで路線変更があるんですよ…。知らない間に拍子変わってるの怖…。
そのまま1番サビはずっと4拍子で進行していくけど、桐山くんパートの「痛みなど」のところから3/8→5/8→4/8×2に聞こえるようなシンコペーションが最高にかっこいい。そこに歌詞の区切りの良さがめちゃくちゃマッチしててかっこいいし気持ちいい。食ってる!
そして2番のRapからまた6/8拍子に戻るんだけど、その戻り方がエグい。
1番のサビ終わりから2番に入るまでに1小節しかなくて、しかも3拍だけドラムを入れているという。6拍子に戻るために存在する3拍分のドラム。本来違和感であるはずのそれが全然無理やりじゃなくて自然に聞き入れられるから凄い。そして「1番だけ聞いてみて2番は飛ばそうかな」と思っても絶対に無理、そんな事はさせてくれない間の無さ。間髪を入れずとはこの事だな…。
ちなみに2番でも、Cメロ(Rap部分)の6/8拍子からDメロ「君の声を~」の4拍子に移り変わる部分があるけど、それが1小節の間で行われている。今度はドラムではなくピアノがポロンポロンって下降してくる間に4拍子になっている。え、いつの間に?って感じ。カウントしながらじゃないと絶対に聴きこぼす。
曲の最後はずっと4拍子なのに2拍目で終わるの何?最後の2拍「休符・休符」じゃん!!
つんのめって終わって「えっ、?」ってなるから「何だったんだ今のは…?」ってなるし「もう一度聴きたい、確かめたい」ってなると思うんですよ。そういう効果を生んでる気がする。
カメレオンの拍子はとても不思議なんだけど、イントロから変拍子炸裂だったからこれだけ曲中に拍子の変更があってもまるで違和感がない。ちょっと引っかかったとしてもこのテンポの速さで通り過ぎてしまうので、気持ちの良い引っかかりでしかないわけです。
コードやらメロディーやらの話
めちゃくちゃ好きなコード進行があった。
サビの「できない、できない」の後なんですが、半音ずつ下がってくベース(C#m-Cm-Bm-A#m7-A)(ド#-ド♮-シ-ラ#-ラ♮)がとても印象的で尚且つエモさを生み出してる。そんなの好きに決まってる。
ここめちゃくちゃ気持ち良くないですか?私は気持ちよかったしテンション上がったなー!気持ちをグワっと上げてくれる感じがする。
こういう半音ずつ変化していくコードをクリシェと呼ぶらしいのだけれど(関ジャムで習った!)(確かアニソンの回)、サビでバキバキに使われまくってて最高でしかない。
サビでは、ドラムやピアノが縦の線を意識して細かく刻んでいるんだけど、それとは対照的にボーカルとストリングスが横の線を意識してノビノビしてる部分に気持ちよさを感じる。たまにストリングスがボーカルと同じラインを弾いてたりしてるのもかっこよくて好きだなぁ。
サビのボーカルはほぼ3音(E-F#-G#)(ミファ#ソ#)だけで構成されていて、狭い音域を行ったり来たり同じ音ばかり使っているのだけど、それが息苦しそう(生きるのが苦しそう)な歌詞とリンクしてて面白い。
でもこの息苦しそうな中でもWESTの7人の歌声にはしっかりと魂や熱さがあって、ちゃんと「人間」の音楽になってるのが良いなって思う。
サビの終わり、コードが主音(C#m)にたどり着くかと思いきや、楽器の音はすべてなくなりボーカルの声と2番に入る準備をするドラムの音だけになるのズルすぎる。2番への導入が上手すぎる…。(一瞬だけど)
あと 2番Dメロの「まだ見えない」~「守りたい?」までずっと同じ音G#-F#-E(ソ#ファ#ミ)で畳みかける。これはサビの構成音と全く同じなので、大サビへの導入なのではないかと思う。(サビへの気持ちの導き方がすごい)
ずっと聴いていると いろんなパートが急に目立ったり引っ込んだりするのが分かってきて、それがカメレオンっぽさあるな~と。
対比がすごいって話
この楽曲は短いしまとまりがすごいからサラっと聴けるけど、じっくり何度も聴くとこんなにも1番と2番が違うのかと驚く。対比がすごい。いろんなところの対比が。
普通「1番のAメロBメロ」と「2番のCメロDメロ」って同じような感じで構成されることが多いんだけど、この曲は全く違う。もはや別の曲に聞こえる。
1番のAメロの部分はRap調だけど音程有、2番のCメロは音程無しのRapだとか、さっきも書いたけど、1回目はドラムの音、2回目はピアノの音で拍子が変更になるだとか。
また、同じように聞こえて細かいとこが違ったりする面白さもある。
例えばサビの「ただ泣くのを我慢してばかりじゃ」は、歌詞は一緒だけど、1番の桐山くんはなめらかに歌っているのに対して神ちゃんは縦の線がハッキリとした歌い方をしている。恐らく、ドラムが2番の時にだけ「た」「だ」「泣」「く」に合わせて叩いてるから1番の時より力強くて印象深く聴こえるんだと思う。
そういう細かな違い、気付いてないだけで無限にあるんだろうなぁ。もっと探していきたい。
これだけコンパクトな楽曲なのに1番と2番でいろんな部分を変えてくるのってすごく攻めてると思う。正直1番と2番を全く同じにしてもう一回しして大サビ持ってきてもいいんじゃないか、そこで変化を付けたらいいんじゃないか、とすら思ってしまう。
でもそれをしないスマートさがこの曲のかっこよさにも繋がっているんだろうな。
個人的に好きなとこの話
サビ直前に入るベースめちゃくちゃかっこいい。連続するリフにベースが加わることでサビへ誘ってくれてる感じがする。(1番の方がよく聴こえる!)
ずっとハモリだった濵ちゃんが満を持して登場する大サビ、かっこよすぎてクラクラする。圧倒的感謝、冬の大感謝祭。
桐山くんの「枯れちゃう、枯れちゃう」は無形文化財に指定してほしいくらい素晴らしいと思う。感情が出ていてとても好きだ。「枯れちゃう、枯れちゃう」はすべて同じ音(G#)だけど、最初の「枯れちゃう」だけ音をちょっとハズしてるのがズルいんだよな。心臓がギュっとなる。
音楽以外のとこだと、顔ですね、顔が最高に素晴らしいです。
(もちろんMV自体が作品として最高だというのが大前提の話)
応援しているグループの楽曲に沸けるのって本当に嬉しいことだなぁと改めて思います。
ジャニーズWESTは本当にいろんなジャンルの曲に挑んでいるから応援していて飽きないし、これからも音楽に挑み続けてほしいなぁ。
CD発売までにあと1ヶ月もあるんですが、その間Youtube見まくろうっと。
ちなみに表題曲の「週刊うまくいく曜日」もオススメです。
サンボマスターの山口さん、素敵な楽曲を提供してくださってありがとうございますー!
「過去も未来も報われる毎日を!」
ジャニーズWEST - 週刊うまくいく曜日 [Official Music Video (YouTube Ver.)]